
なぜ『ももがある』を始めたのか?
ももがある社長の齋藤です。
このブログでは、
桃のこと、福島のこと、
そしてちょっぴり私のこともお話ししていきます。
なぜ会社を立ち上げたの?
畑ではどんなことが起きているの?
商品づくりの裏話や、未来の夢まで。
肩の力をぬいて、
“ももがある日々”を楽しんでもらえたら嬉しいです。
私が福島の完熟桃に出会ったのは、ある夏の日のことでした。
当時、東日本大震災をきっかけに地元・福島に戻り、NPOの事務局として働いていました。
地域の魅力を伝えるために農家さんを取材するなかで、ある果樹園で完熟の桃が畑に積んであるのを見たんです。
「完熟桃は甘くて味は最高なのに、出荷規制が厳しくて…」
それはもう、驚きというより、悔しさに近い感情でした。農家さんが手塩にかけて育てた桃が、流通の都合で価値をつけられないなんて。
桃の香り、やわらかくジューシーな果肉、間違いない甘さ。
こんなにおいしい桃が、多くの人に届いていないことが、もったいなくて仕方なかったのです。
同時に、農家さんの現実も目の当たりにしました。
高齢化や担い手不足。
自然災害での被害、販路の悩み。
「作り続けたいけど、もう限界だ」という声も聞きました。
だったら一般の出荷ルートではなく、現地でこのおいしさを加工できないだろうか?
試行錯誤して商品開発をした結果、細胞を壊さない瞬間冷凍の技術に出会い、最も甘い食べ時の完熟桃のおいしさを閉じ込めた「ももふる」が誕生。
おいしくても知ってもらえなければ意味がない。それなら、福島の桃のおいしさを伝える「届け手」になればいい。「桃のある日々」の価値を、伝える存在になればいい。
そう思って立ち上げたのが「ももがある」です。
桃がある日々は、ちょっと特別です。
桃の香りがするだけで、誰かが笑顔になる。
そんな一瞬の幸せを、たくさんの人に届けたい。
「ももがある」は、福島の桃の未来を守る会社であり、
桃のある日々を広げる活動でもあります。
これからこのブログでは、
桃のこと、福島のこと、会社のこと、そして時々、私のことも
ゆるりとお話ししていけたらと思います。
どうぞ、よろしくお願いします🍑