桃の種が教えてくれた、新しいつながり
ももがあるでは「“もったいない”こそ価値あるブランド」を使命として掲げています。
完熟桃の一番おいしい部分は「ももふる」に。
皮は発酵させて「ももびね」に。
では、残った“種”は…?
さすがにこれは使えないだろうと思っていました。
けれど実は、この種にも出番が現れました。
詳しくは企業秘密ですが、とある飲料メーカーさんで活用していただいています。
まさか桃の種がそんなふうに生まれ変わるなんて、始めた頃は想像もしていませんでした。
ただ、種を使うにはひとつ大きな壁があります。
“キレイにすること”。
品種によっては果肉の繊維がびっしり絡みついていて、なかなか取りきれない。
これがとても大変な作業です。
そんな時、知り合いの就労支援事業所の方に相談してみました。
すると、その仕上がりにびっくり。
まるで新品のように、種がキレイになって戻ってきたんです。
お話を伺うと、
「どうしたらもっと効率よく、もっと美しく仕上がるか?」
利用者のみなさんが研究してくれたのだそう。
手先の器用さも、こだわりも、本当に素晴らしくて。
“餅は餅屋”とはよく言ったもので、業種が違っても、得意を生かしあって仕事がつながっていきます。
もともと捨てるしかなかった皮や種に、価値が生まれる。
それをきっかけに、新しいつながりや仕事が生まれる。
そんな循環をつくることこそ、
“ももがある”が目指してきた姿です。
桃を無駄にしない。
人の力を無駄にしない。
地域のつながりを無駄にしない。
桃の種は、小さな存在だけれど、
私たちにそんな大切なことを教えてくれました。